サウナ行こうよ [日記]
『プロローグ』
光あるところに影がある―。
確かに光があれば、必ず影もできるように思える。
しかし満面に広がる夜空を見上げると、闇こそがこの空間を支配し、その中に奇跡的に小さな輝きが存在していることがわかる。
また一方で、この世界のすべてがある一点から始まったとすれば、その膨大なエネルギーから文字通り最初に光あれと考えることもできる。
だからここではあえてこういおう。
光に向かうお前がいるせいで影が生まれるのだと。
(つづく)
『ほんとにあったこわいはなし』
開けられた窓の外から虫の鳴き声が聞こえてくる、ある夏の夜。これはアパトートの一室で偶然目撃された光景である。
「・・・ひょろひょろひょろひょろ」
おわかりいただけただろうか。
ふと目線が移された先の網戸になんとヤモリがいたのである。家主の男性によると夜間光を求めるヤモリの一匹や二匹が網戸に張り付いているのは珍しいことではないという(初めて目撃したときと、一度に二匹いたときはさすがにかなり驚いたらしい)。
しかしもう一度ご覧いただきたい。
「・・・ひょろひょろひょろひょろ」
おわかりいただけただろうか。
なんとヤモリは網戸の向こう側ではなく、こちら側にいたのである。家主によるとサッシがザルなせいでヤモリが内側にいることも稀にあるという。
危険を察知した男性がやおら立ち上がり静かに窓を閉める。
おわかりいただけただろうか。
なんということだろう。男性はヤモリに触ることができないのである。少年時代には躊躇なく触れたはずなのに、いつの間にか触れなくなっていたのである。これは昆虫類では特に見られる現象である。
そして次の瞬間、
「・・・ひょろひょろったっ、すたっ」
「うぁああああああああああああ」
なんとスクリーンアウトに失敗し、あろうことかヤモリが室内に侵入してきたのである。パニックに陥る男性、尋常ではない速さで動き回るヤモリ、さらにパニックに陥る男性、そして物陰へと姿を消すヤモリ…。
いったいどれくらいの時間が流れただろう。
夏の夜になんとも身の毛もよだつ嫌な事件であった。
『エピローグ』
君にはただの暗闇に見えるかもしれない。
しかしそこではたえず何かが生まれ、そして消えている。
結局何もないじゃないかって?そう結局はそういうことだ。要は考え方次第。
そこに何かを見出したとしても何の問題もない。
逆にいえば、何かを見出せるかどうかが大事ともいえるともいえなくもなくもない。
(なにか含蓄のあることをいってそうでなにもいおうとすらしてない台詞集より)
あ、更新されてたw
サウナいきたいなー
by ☆武士 (2014-09-07 16:50)
ぜひ一緒にいい汗かきましょう!
(さわやかな笑顔の裏に潜むゲス顔)
by ゲージ (2014-09-23 02:00)