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ムービングシェイパーはホントに効くんですか [vsG]

今まで経験してきたことや学んできたことをすべて、何一つとして忘れずに知識として蓄え続けることができたとしても…。

その実現性に関わらず、あらゆる可能性を考え尽くせるたくましい想像力を持っていたとしても…。

次の瞬間、まったく夢想すらしていなかったことが起こりうる。いや、いつか必ず起こる。

 

 

想定外の事態が存在しない完璧な「想定」は存在しない。起こりうる何事をも想定している「想定」は、もはや何も想定していないことと同じだ。

私にできる現実的なことは、想像を絶する被害をもたらすような想定外が存在しない適切な「想定」を適度に目指すことだ。

 

 

さて、想定をする際には判断の「基準」となるものが必要である。ここでは簡単に期待値を考えてみる。

この期待値は、想定されるイベントそれぞれについて、起こる確率にその損益を掛け、足したものである。

これが少しでも大きな正の値を持つように状況をコントロールすることが目指すゴールである。

 

 

ところで、なぜイベントGはいつでもKの精神にダメージを与えるのだろうか。賢明でなければならないKはリスクコントロールを怠っているのだろうか。

イベントGに関するKの精神状態の期待値Eは、0次近似で以下のようになる。

 「精神状態E =(Gが出る確率)×(Gが出ることによる精神的損失)+(Gが出ない確率)×(Gが出ないことによる精神的利益)」

ここで、Gが出る確率を完全にゼロにすることは“不可能”であるということ以上に重要なことは、Gが出ないことによる利益がゼロだということである。

生まれてから20年近くGを想像上の生き物だと思っていたKにとって、Gが出ないことは何も特別なことではないのだ。出ないでしかるべきなのだ。

つまり、上式の右辺第2項が恒等的にゼロであるのに対し、第1項は必ず負の値を持つのである。Gが出る確率を限りなくゼロに近づけたとしても、デルタ関数的な精神損失には勝てない。

よってKの精神状態が救われることはないことがわかる。

 

 

どんなに状況を優位に保とうと道端でGとすれ違うことはあるし、肌寒さから秋の訪れを感じてもGと戦わなければならないことがある。

 

 

台風。異常気象。温暖化。デング熱。エボラ出血熱。G。人類の戦いは続く。

 


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